2010.10.27
現代工芸アートフェアによせる辞-勅使河原 茜様
今私たちは、ほんとうに美しいもの、心の奥底に響き、魂を解き放ってくれるなにかを切実に求めています。
そしてそれは、足をしっかりと地につけ、今に目を凝らし、過去に真摯に対峙する覚悟からしか生まれないように思います。
第一回工芸アートフェアが、未来へ向かうための「ほんものを発見する場」となることを期待しています。
いけばな草月流家元
勅使河原 茜
今私たちは、ほんとうに美しいもの、心の奥底に響き、魂を解き放ってくれるなにかを切実に求めています。
そしてそれは、足をしっかりと地につけ、今に目を凝らし、過去に真摯に対峙する覚悟からしか生まれないように思います。
第一回工芸アートフェアが、未来へ向かうための「ほんものを発見する場」となることを期待しています。
いけばな草月流家元
勅使河原 茜
維摩の丈室は奇しくも利休草庵茶室と同寸である。
維摩の丈室は空。利休の茶室は六根清浄の世界。
空なる空間に六根を清浄ならしめる器物が有(在)って一座は建立する。
此度の一会に、そんな器物の見られることを希求する。
京 紫野大徳寺精舎にて
橘 宗義
どんな大河でも、もとは一滴の雨水からです。
一人の作家が土を捜し、形をつくり、窯を焚き、唯一無ニの作品を作り上げる事が一滴の雨水なら、この度のアートフェアはさしずめ谷あいから山里に降り下った川の流れにたとえられましょう。
まさに、生々流転です。
五十五人の作家たちの純粋な個性の発露を期待しています。
第一回現代工芸アートフェアが、ゆくゆく大きな流れになることを願っています。
湯河原 不東庵にて
細 川 護 煕