どんな大河でも、もとは一滴の雨水からです。
一人の作家が土を捜し、形をつくり、窯を焚き、唯一無ニの作品を作り上げる事が一滴の雨水なら、この度のアートフェアはさしずめ谷あいから山里に降り下った川の流れにたとえられましょう。
まさに、生々流転です。
五十五人の作家たちの純粋な個性の発露を期待しています。
第一回現代工芸アートフェアが、ゆくゆく大きな流れになることを願っています。
湯河原 不東庵にて
細 川 護 煕